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日々のブログ。

初雪でボジョレーヌーボーの解禁日を失念 と 35年前の老人介護の話

アルコール大好き私 ワインよりビール ビールよりジン になりつつの最近の私。


夕食時に、夫から ボジョレーヌーボー 今年は買ってないの?


と聞かれて  えーーーなんか、悔しい。。。
買ってないのではなく、忘れていたのです。
一年に1回のこの日を
なんでかな  先週の木曜日は覚えていたのに (泣)


なくなるわけでもないんだけど、この日に飲むのが楽しいのに、、、
テレビで感想を語る人と語り合える日なのに(笑)


Barに行って、カウンターで語り合うのも楽しいんだけど本当忘れてた。
まーいいんですけどね。  
今日は、雪も止んだのでお買い物に行きます。


親類の叔母が、夏前からショートスティを利用するようになりました。
1ヶ月に一回 2泊3日
今日から、また利用するそうです。
不安で仕方がないみたいで、
ショートステイ中に一度ずつ携帯電話に電話を入れて、
少しお話しするのが習慣になりつつあります。


遠く離れていると、こんなことしかできませんが、
私の電話を待っていると言われると嬉しいので、時差があるけどお話ししています。


色々施設のことなどを聞きながら、
私も、以前老人保健施設で働いていた頃のことを思い出しています。


昭和62年に全国7か所にモデル老人保健施設が国の指定で設立されて、
その翌年の63年に老人保健施設は誕生しました。


私が働いていた病院の地域には、その当時まだ老人保健施設がなく、
地域の住民に根付いていない頃の立ち上げで移動となり、
最初は戸惑いましたが、とても楽しく貴重体験をさせていただきながら
約8年勤めさせていただきました。


看護学校では、まだ老人科 や 老人看護という授業もなく、
その頃は、手のかかる入院患者さんや高齢の方の
身の回りのお世話をする付き添いさんが病院にいたので、
実際に認知症の高齢の方を介護した初めての日のことは、
今でも忘れる事ができません。


100床のベッド数がある施設に、
初日に入られたのは、明治生まれの女性2名でした。
  (KさんとTさん)
kさんは身の回りのこともできて、認知症はなく、
普通のおばあさんって感じの方で一人暮らしだったので入所しました。
まだ、世間に浸透していない未知の施設で、入所してくれる老人がいませんでした。
多分施設関係者の家族だったと思います。
両耳補聴器を使用されていて、外すと物音一つしないそうです。


Tさんは、認知症とベッド上に座ることができるけど歩行困難で、
排泄は完全介助が必要でした。


そんなお二人をお迎えした初めての夜
夜勤勤務に入った私と介護資格を持たない私と同年代の介護人のYさん 
患者さんのお世話も初めてと、なんとも心細い二人夜勤でした。


20時が就寝なので、先にTさんに声をかけ、
補聴器を外していただき、就寝前のお薬を服用確認をしてカーテンを閉めました。


Tさんのところに伺って、入れ歯を外してもらおうと思い、
外してください。洗浄しますね。 
の言葉が全く通じなくて外してもらえません。


どうする? 
でも寝る前に外さないと事故とかあると嫌だよね。 


ということで、


Yちゃんと二人で四苦八苦するものの全く外れず ( ;  ; )
 (外し方がそもそもわからない私たち)


歯には食べかすなども挟まっているので絶対外したいけど、、、、全然外れません。


仕方がないので、お隣のベッドで、すでに寝息を立てるKさんを起こして、
補聴器を入れてもらって、入れ歯の外しかたを伝授していただきました。


外してもらったら、グロテスク過ぎて受け取れない
(失礼ですよね。20代前半の出来事ですのでお許しください。)
今だから言えるけど、、、実は、この日は、Kさんが私たちを見かねて、
洗い方も教えてあげると言ってくれて 甘えちゃいました。  神です。感謝)


これするだけで1時間経過。


着替えをさせてオムツ交換も終了。
   
この頃は、リースの布おむつが主流で、紙おむつは施設では廃棄などの問題もあり、
まだ使用していませんでした。
リースといえ、 ぶつ💩 をそのままでは臭いがきついので軽く手洗いしてました。


それもぎゃーぎゃー Yちゃんと騒ぎながら片付けました。 


何もかもが初めての経験で私たちも楽しくて。
目ギンギンで3時間おきに巡回し、
その度に背中が曲がっているTさんの身体を支えながらのオムツ交換、
慣れない私たちも四苦八苦


そんな一夜が明けて、
朝、着替えのために訪室すると、


Tさんが全裸でベッドの脇に座っています。
3時間の間に、、、、 いつの間に?  柵は外したの? 
 (ベッドは念のために一番下まで下ろしていました。)
幸い怪我はありませんでした。
自宅から持ってきた衣服が、 タンスから全部出されて泥棒入った? 状態 


かなり 濡れたオムツとかで衣服も濡れちゃって 


しかもTさん 両目眼瞼下垂で、
起きているときはセロハンテープで瞼を持ち上げていて、
寝る時は外しているので目も見えてない状況  


私たちの訪室に逆にびっくりしてここから大騒ぎ


とりあえず服を着せなければ、、、、だけど、暴れるので、
まずはまぶたにセロハンテープつけて目が見える状態にしました。


シャワールームに誘導してお湯をかけたら、


気持ちええな〜 って、、、


なんか、この時の場面、感動が忘れられません。


身なりを整えて、いざ、食堂へのはずが、
今度は、外した入れ歯が入らない 。・°°・(>_<)・°°・。


はい。 想像通りです。 


Kさんに再びお願いしました。。。すみません。


自宅で主の介護者であったお嫁さんからは、
思いもしない行動をすることがあります。 と言われていましたが、
スタッフ全員が、初めて経験する老人介護 
そんな大切な情報を詳細に聞くテクニックさえないままの入所者受け入れ


本当に手探りでした。


2025年問題  超高齢化社会を迎える
国の政策ゴールドプランを一生懸命勉強して、取り組んでいた
の頃がとても懐かしく感じます。 


2025年 なんてまだまだ先だし、と思っていたのにもう来年なんですね。


あの頃 向かっていた社会に日本はなってるのかな? 


スウェーデンの政策がいいと、モデルにしていた時代だったけど、
今、スウェーデンは戦争に巻き込まれるかもしれない危機を感じ、
危機管理の冊子を全国民に配布していると先日ニュースが流れていました。


       いろんなことが頭の中を巡ります。


いつもに増して、まとまりのない文章ですが、
最後まで、読んでいただきありがとうございました。


追記
Tさんは、朝方お腹が空いて多分おにぎりを探していたのではないかと、
お嫁さんが後日教えてくれました
自宅では、毎夜ベッドの横に、おにぎりを2つ準備していたそうです。
情報をいただいた日から、おにぎりを2つ 枕の横に準備するようにしたら、
初日の夜のような行動はなくなりました。


明治生まれの方が多かった時代 昭和生まれの若造にはわからんだろうと言われていたのに、もう令和の時代なんですよね。不思議(笑)