今に感謝 

小さな幸せに感謝。普通の日が送れたことに感謝。日々のブログ。

Vacances de Toussaint 秋休み終り

昨年の秋休みに行ったベルギーの海です。
           日本の海が見たいな。

昨年のベルギー ブルージュ 紅葉していました。
この時は、日本から来られた たくさんの日本人に会いました。   (愛の湖)


                            (運河の旅)




 11月1日Fête de tous les saints Toussaint
  すべて(Tous)の 聖人たち(Saints)を祝うのでToussaint
カトリック教会の祝日のひとつで、「諸聖人の日」です。


11月1日、2日を前後する期間を、
日本で言うお彼岸やお盆のようなかんじで、
亡くなった親族や近しい人のためにお墓へ行き、
墓地の手入れをしたり花を捧げます。
日本のお墓参りと同じですね。


我が家も毎年、秋ヴァカンスを利用して、
お墓まいりをしていましたが、今年は行きませんでした。


もう、15年前の話ですが、
初めて義家族のお墓に行った時のことを思い出しました。


持参するお花を買うためにお花屋さんに寄り、
義父と夫が選んだのが、菊の植木鉢4つとシクラメンの植木鉢2つ。


こんなでっかい植木鉢6つも! 


いくつ、お墓あるんですか?
びっくりするんですけど、、、、って、


心の中で、一人ツッコミしながら、
車のトランクに入れこまれる大量の菊の花に、
おかしくなって笑いがこみ上げてきたんですが必死に堪えたこと。


ところが、お墓に着いてびっくり!
墓がむやみに広い。畳1畳半くらいの敷地にでっかい墓石 


  家? って思うほど(笑)


そりゃ、この広さじゃ一個の植木鉢では、逆にさみしいね。
と納得したこと。


心の中で突っ込んだり、笑ったりしてごめんなさい と、
夫と義父に心の中で謝ったこと。


草抜きや掃除も必要なくて、お線香もつけない、
ぼけーっと、植木鉢を置いて、3人で静かに佇む、
今は亡き人を思う気持ちはどこも同じですが、
日本とは随分様子が違うフランスのお墓まいりの体験でした。


義父は亡き義母を想い、しばらく腰掛けて静かに涙を流していたのが、
まだつい最近のような気もしますが、
そんな義父が亡くなって、もう10年になります。


義父と義母は一回り以上、年が違い、
当然、義父は自分が先に逝く予定だったのに、
義母が先に亡くなってしまいすごい落ち込みで、
よく家でも泣いていました。


身近な方が亡くなるということは、
いろんな関係のいろんな別れがあると思うのですが、
言葉では表すことができないほど、
辛く、本当に息ができないほど苦しいものですよね。


先日読んだ記事で

養老先生が言われている、
もしも父親が早くに亡くなっていなければ
私はもっと脳天気で社交的な人間になっていたのかもしれません。
仕事もまったく別のものを選んでいたかもしれません。
二人称の死(注:身近な人の死)というのは、さまざまな形で後遺症を残します。
 でも、その後遺症がいい、悪いということは簡単には言えない。

そういうものをそもそも含んでいる、それが人生なのです。
それについては別の道は無い。他の選択肢は無いのです。
一度死なれたら、やり直せといっても無理な話です。


もしも、両親が生きていたら、
そんなことを考えない日が、
今まで何日あったかはわかりませんが、
決して少ない日々ではありませんでした。
こんな私にも、消えない後遺症があります。
この人生だったからこそ、この家族に出会えた。
他の道ではなく、今の道だったから。



フランスではテロ行為により、
尊い命が奪われる事件が続いています。


今回ニースの教会で、
ブラジル人女性のシモーネさんが犠牲になりました。
息が絶える前に「私の子供たちに愛していると伝えて」と
言い残し亡くなったと報道されています。


シモーネさんの無念の最後と、
最後の瞬間まで子どもたちを
思った気持ちを考えると同じ母親として、
息ができないほど苦しくなります。


彼女の子どもたちのこれからの長い人生、
母親の愛情を思いながら、
生きていく辛さは計り知れませんが、
負のスパイラルが起こらないように、
しっかりケアしてもらえることを心から望みます。


10月30日に、
ジャンイブ・ルドリアン(Jean-Yves Le Drian)外相は、
フランス国民は「どこにいても」危険な状況にあると警告しました。


世の中がロックダウン状態の中、
明日から子どもたちは学校に登校します。

兵士が学校周辺の道路を警備すると、市
から連絡がきましたが、
考えれば考えるほど不安が募るので、どうしようか、迷っていましたが、
やっぱり明日から、娘は嫌がるかもしれないけど、
一緒に付き添って登校しようと思います。


  みんなが平和でありますように。


  最後まで読んでいただきありがとうございました。