ナイフの街 オーベルニュ地方THIERS(ティエール )
近くの湖にキャンプに訪れていた友人家族と合流し、
川でカヌー遊びに向かっている途中の街。
THIERS(ティエール )ナイフの生産地。
山の斜面に街があり、車で通過するだけでも
なんでこんなところにこんなにアパートが建ってるの?と思うくらい、
近隣の街とも離れていて、見るからに不便そうところ。
街の中の道路も平坦がほぼなく、
自転車もベビーカーも使えそうにない急な坂がいっぱい。
膝が痛い私には 絶対住めない。
そんな、ひなびた感 & 想像しただけで疲労感が半端ない街に興味が湧き、
日を改めて、訪問しました。
ここは、冬にはマイナス20度にもなり、
豊かな土地が無いため農業が発達せず、
他地方との交流手段が 少ないため、
村人たちは厳しい生活を余儀なくされたそうです。
16世紀から、ここの人たちは川の水力を使い、
現在まで500年間一つの「モノ」にこだわり、
静かにナイフ作りの 技術を磨き、伝統をつなぎ、
ナイフといえば「ティエール」、
フランスナンバー1の生産村に成長してきたそうです。
いつものようにまずは観光案内所
街の地図をもらって、おすすめコースのアドバイスをいただき、
メイン通りの商店街へ。
たくさんの人で賑わってたので、
私たちは、静かに人が少ない通りを散策。
金物屋さん。
道の上もアパート。
カラフルなクレープ屋さん。
アパートだらけ。空き家もかなり目立ち、痛みがひどい壁もあり、崩れそう。
こんな、狭いところも車が通り抜けていきます。
また教会にも立ち寄りました。
大きな教会です。中も綺麗で、街が潤っていたんでしょうね。
素敵な柄
欲しいなって思ったけど、あっち見たり、こっち見たりしている間に疲れて、
また、来年、同じの欲しかったら、買うと決めて立ち去りました。
(2€コインで貯金でもはじめよう♪)
帰りの車の中、街が離れるにつれて、
購買意欲が薄れていきます。
今すぐ使うものじゃないし、
見たから欲しくなっただけで探し物ではないし、
高価だし、
我が家ではこんなにお客さんは来ないし。
ふだん使いはできそうにない?
しまいっぱなしになりそうだから、
買えなくて良かったのかも。
あやうく衝動買いするところでした。
でもいいものは、やっぱり欲しいな。と、
心の何処かで求めています。
伝統工芸や昔は盛んだった!と過去になってしまう産業、
厳しい土地で、厳しい環境での労働では、
次世代を育成するには、
難しいと刃物展示場の方が説明していました。
大きな工場で効率よく大量生産されている現代、
働く人の負担は減ったけど、
働ける人が減ってしまいどんどん工場が閉鎖され、
人々は街を出ていき、
空き家となったアパートが立ち並ぶ街を
散策しながら、いままで知らない土地でしたが、
野麦峠の映画を思い出し、寂しく感じました。
今度ナイフを購入する時には、
お世話になろうと思います。
夏の間だけの刃物アトリエも開催されているようなので、
来年はマイナイフを作りに家族で訪れよう。
日本に帰れたら来れないけど、、、、
コロナウイルス第二波真っ只中のフランス。
どんどん規制が追加され、
とうとう今夜21時から外出禁止令が発令されました。
昨日は、物騒な事件も起こり心がざわざわします。
連日2万人、3万人越えのコロナウイルス感染人数を
ニュースで伝えています。
ウイルスがすぐそこに迫ってきた感じで恐怖を感じます。
普段は、21時以降の外出もしないけど、
出てはいけないと言われると、一気に閉塞感が押し寄せます。
そんな中、
また今日から2週間の秋ヴァカンスが始まります。
今回は、自粛生活になりそうです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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