Aniane の Crèche de Noël(クレッシュ・ド・ノエル)
Saint-Guilhem-le-Désert の案内所で、
7キロ先の街のAnianeイルミネーションが綺麗で
クレッシュ(クレッシュ・ド・ノエル)が飾られているから
是非行ってみてと、パンフレットをいただきました。
パンフレットを見ると、
花火と今年最後のクリスマスマルシェが28日だったので再訪予定し、
Saint-Guilhem-le-Désertの帰り、とりあえず様子見で寄ってみました。
18時前でしたが、すでに真っ暗。
小さな街で、教会(右の写真)も静まり返っています。
これといってイルミネーションもない。
(クレッシュ・ド・ノエル)が飾られている会場。
以前は教会で、今は神は祀られていないそうです。
こちらが教会
この日は、期待薄で帰宅したのですが、
再び訪れてびっくり想像を超えるクレッシュに圧巻!!!
玄関にペンギンが登場しています。 でかい!!!
そんなに時間はかからないでしょうと思って16時到着。
想像以上の人出であれ?
入り口は長蛇の列でごちゃごちゃ。 (入場料大人5€ 子供無料)
ボランティアの方で運営されているそうで、
花火が始まる18時には閉館するのでご了承くださいとアナウンスが流れます。
大した想像をしていなかったので、中に入ったら腰が引けました。
等身大のクレッシュ(マネキンがいっぱい)。(想像してなかったので怖い)
建物の中 圧がすごい 壮大すぎて絶句。
クレッシュって何? 調べてみました。
フランスの家庭で大切にされているクリスマスの習慣のひとつ。
「クレッシュ」は、ラテン語の cripia が語源で、
家畜小屋を意味し、キリストが生まれとされる馬小屋のことだそうです。
(クレッシュ・ド・ノエル)の中の人形を「サントン人形」というそうです。
サントン(SANTONS )人形というのは、小さな聖人という意味で、
南仏に残るプロヴァンス語という古い言語で(公用語ではない)、
今でも話せる人や学ぶ人が多く、大切にされている言語だそうです。
キリスト生誕の再現は12世紀に始まったと言われていて、
当時はクリスマスのミサを行うときに、
人間が登場人物となってこの光景を再現したそうです。
このマネキン展示は、これを再現しているのかな?
1789年フランス革命勃発のあと、
宗教弾圧されていた時期に教会が焼かれ壊されていく中で、
人々が家で隠れてお祈りをするために、
マルセイユのJean-Louis LAGNEL(1764-1822年)によって、
作られた小さな素焼きのテラコッタ(土)人形に、
手描きで色をつけた模型が飾られるようになり、フランス全土へと広がったそうです。
馬小屋の中で生まれたばかりのイエス、聖母マリアとジョゼフ、ロバや牛などの人形が配置され、それにプラスして空に東方の三博士を導く流星が光っているものなど、様々なバリエーションがあるようです。
キリストの降誕を待ち望む期間「待降節(たいこうせつ)」の第一日曜日、
あるいはニコラス聖人の日(12月6日)に(クレッシュ・ド・ノエル)を飾り、
キリストが神殿に行った聖燭祭(2月2日)まで飾られます。
1月6日には、東方の三博士の来訪を記念するエピファニー(公現日)があります。
フェーブの入ったガレット・デ・ロワを食べる日で、我が家もいただきました。
日本のおひなさまを想像しました。
お雛様の飾りは、一つ一つ増やすことはないけど、
クレッシュは、好きなものを周りに集めて、
村のように拡大することもできるから楽しいですよね。
近くの村の夜景 星が降ってきそうな夜空でした。
※(クレッシュ)という言葉は、保育園、幼稚園という意味もあります。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。