今に感謝 

小さな幸せに感謝。普通の日が送れたことに感謝。日々のブログ。

モロゾフ・コレクション – 近代美術のアイコン展

ブローニュの森にある、ルイ・ヴィトン財団美術館で、
昨年9月から開催されている
「モロゾフ・コレクション – 近代美術のアイコン」展に行ってきました! 


*ルイ・ヴィトン財団美術館公式サイトはこちら*
         https://www.fondationlouisvuitton.fr/fr


10時のチケットを購入していたので、15分前に到着したけど、
セキリュティチェックの長い列で、結局入場は10時半過ぎ


すでに10時半の列も同じくらい人が並んでいました。
          風が冷たい2月初旬 日差しがあってよかったです。

    


ここで記念に一冊購入


ロシアの3つの美術館
エルミタージュ美術館(サンクトペテルブルク)、
プーシキン美術館(モスクワ)、
トレチャコフ美術館(モスクワ)
に展示されていて、
ロシア国外で未だかつて開かれたことがない展覧会。


今回、ルイヴィトン財団が交渉して、
ロシア国外での展覧会が実現したそうです


イヴァン・モロゾフの祖父が産業家で、とても裕福な家に生まれたそうです。
1914年の第一次世界大戦時に、モロゾフファミリーの繊維工場は大変忙しくなり、、
イヴァン モロゾフが先祖や兄弟から受け継いだ資産が、3倍の財産となり、
次におこったロシア革命などで、大富豪になったそうです。


1900年始め頃から、絵画を収集し始め、画家などのアーティストと交流が始まり、
フランスの画家に絵画をオーダーしたり、買ったりしてクオリティーの高い絵画の、
プライベートコレクションが増えていったようです。


1918年には、共産主義レーニンの法令で、コレクションは、彼の洋館ごと、
国に没収され、それが世界で初めての近代美術館になりましたが、
1948年にその美術館が閉鎖されて、これらのコレクションも
バラバラになり、ロシア革命後に、再度、収集されて、
現在3つの美術館に保管されるようになったそうです。


なんだか、時代の流れでこんな状況ですが、
4月にはこの作品たちは、ロシアに帰っていくようです。


コレクションの内容は、
    
ロシアアヴァンギャルドのマレヴィッチ、レピン、ラリオノフ、セロフなどや、
フランスの ポール・セザンヌ クロード・モネ オーギュスト・ルノワール    
ポール・ゴーガン  ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ      
ピエール・ボナール アンリ・マティス モーリス・ドニ  
アンドレ・ドラン  パブロ・ピカソ     


     などのアーティストの絵画など200点近いものが展示されていました。


4時間滞在してきました。


本当に胸いっぱい 頭クラクラ。   
会場が広いので、絵と絵の間の展示には余裕があり、大変鑑賞しやすかったですが、
疲れました。
夫は、美術館、博物館系が大好きで、
放っておけば閉館まで過ごせる人と一緒に行ったので、
娘は、2時間くらいから飽き飽きしてました(笑)
途中から先に行ってしまい、椅子のある場所で休憩しながら待っていました。


数々の素晴らしい作品の中でも、心を打たれたのはこの作品


ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ  ( Le prisonnier   1890年)


1890年ゴッホが南仏サン・レミの精神病院に入院していたときに制作された作品です。


刑務所の中庭で運動をする囚人たち。
表情もなく正気なく歩く様の囚人たちの中に、
中央の1人だけ金髪の男性が、こちらに視線を向けています。
上層部の壁に当たる採光など、いろんな感情が湧き出てきて、
なかなか、絵の前から立ち去ることができませんでした。 


これを描いた数カ月後に、
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホは、1853ー1890 37才 
南仏で生涯を閉じたようです。


普通は、モスクワのプーシキン美術館に展示されていて、
実物を見ることができない貴重な作品でした。



もう一つ、
クロード モネ ( Un coin de jardin à Montageron 1876年 ) 

 
暖かい気持ちになります。


      最後まで読んでいただきありがとうございました。